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財務管理の概要

「財務管理」という言葉は、普段の業務ではあまり使わない言葉かもしれません。これは、一言で言ってしまうと、「企業のお金に関する管理」ということができます。

企業活動は利益を出すことが大きな目的ですが、突き詰めればお金を増やすことが真の目的です。よって企業活動では必須のものとなります。ここではまず「財務管理」とはどういうものなのか、概要を見ていきましょう。

「財務管理」とは

世の中にはいろんな企業がありますが、どの企業も何かしらの商品・サービスを売って利益(儲け)をあげる、ということをしています(当然ですが、利益が出ないのであれば、いつかはその企業活動は停止してしまうことでしょう)。

その企業ごと売る商品やサービス、そしてその提供の仕方は様々あります。しかしそうした企業活動を「お金」の観点から見て見ると、まず元手の資金を集めて、それを材料や商品の仕入れに使い、販売して利益を得るという流れは同じになります。

そうした企業の「お金」に関する活動全般を「財務管理」と言っています。

例えばどんな商売であっても売上をあげることが基本となりますが、どのくらいあげたいのか、またあがったのか、は管理をしていないと分かりません。

同様に、売るもののモト値である原価や、売るのにかかった経費をどのくらい見込むのか、そして実際どのくらいかかったのか、もわからないといけません。

それらがわかって初めて利益が出たのかどうか分かるわけです。

ですから「財務管理」という言葉は、やや堅く難しそうな印象があるかもしれませんが、企業活動にとってはとても大切な事ということが言えます。

「財務管理」の目的

上記でも少しふれましたが、どんな企業であってもその活動を「お金」の視点からみると、次のようなサイクルとなります。

1お金を集める(資金調達といいます)

2お金を使う(資金投下といいます)

3稼いで利益を出す(営業活動といいます)

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資金調達では、その事業を行うのにどのくらい「お金」が必要か見積もって、何らかの方法で集めます。次に集めた「お金」は事業のための使います。例えば店舗の内外装や機械器具の導入、材料の仕入れなどです。そして実際に事業を開始して、商品・サービスを売って稼ぐということになります。稼いだお金の一部はまた次の事業活動に回されます。

このサイクルを通じて、企業はお金を増やしていく訳です。ですからこのサイクルがうまくいっているか?を管理することが「財務管理」の目的ということになります。

「財務管理」に関する資格や仕事

では、財務管理に関する資格や仕事には、どのようなものがあるのでしょうか。

財務管理はどんな企業であっても必須の取り組みなので、それを行うにあたって資格が無いとできないというものではありません。しかしより高度な管理をする場合には、専門的な知識が必要となります。

ここではそうした専門性の高い資格の中で、メジャーなものをいくつか紹介します。

・税理士(国家資格)
財務税務に関する専門家資格です。この資格を取るには会計学(簿記論、財務諸表論)+税法3科目に合格する必要があります。各科目の合格率が9〜18%と言われているので、難関試験であると言えます。
この資格を取ると、納税者(企業)の代わりに税務署等への申告・申請をすることができます。ですので仕事としては、税理士事務所を開設し、企業の記帳や決算業務などを代行することが一般には主となります。

・公認会計士(国家資格)
会計に関する専門家資格です。この資格を取るには短答式と論文式の試験に合格する必要があります。最終合格率は10%ほどと言われているので、これも難関試験です。仕事としては、監査法人、税理士法人事務所で企業の会計業務を行うほか、企業の財務・経理部門、コンサルティング会社勤務などとなります。

・簿記検定(公的試験)
この資格は、いわゆる帳簿の付け方やそこから決算書を作る技術を学びます。公的試験のため、いくつかの団体で資格がありますが、有名なのは日本商工会議所が実施するいわゆる日商簿記です。仕事としては、企業の経理部門などの業務に生かす人が多いと思われます。

・ビジネス会計検定(民間資格)
この資格は決算書に関する会計基準や諸法令などの知識や分析を通して決算書を読み取る能力を示す検定となります。仕事としてはこれ単独で何かするというよりは、企業内で経理や会計部門に属する人が業務上に活かすことが多いと思われます。

上記の資格を「決算書」の観点でみると、税理士と簿記検定は決算書を作る側公認会計士とビジネス会計は決算書を見る側の資格になります。

つまり財務会計においては、決算書(正式には財務諸表)というものが、重要な位置にあることになります。決算書に関しては別のページで説明します。

まとめ

以上、ここまで「財務管理」の概要について説明しました。

全体像のイメージは掴めたでしょうか。

ここでは「財務管理」とは企業がお金をうまく回していくための取り組みと捉えましょう。

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