食品製造卸業における商品別採算性分析
企業の状況
間もなく創業100年を迎える老舗企業。仕入れる原材料はその年の生産量に影響され価格が変動することが多いが、社長の相場観と仕入先との信頼関係により、業績は黒字を確保している。しかし長年販売先の要望に応えてきたことで商品数が5〜600種類まで増え、管理が煩雑であった。また社内システムでは売上データは管理されているものの、原価は管理されておらず商品別の採算性は把握できていなかった。
提案の概要
収益性の向上と商品管理負荷軽減に向けて、商品別の採算性分析を提案した。主要な80種類程度の原価を調査しデータ化するとともに、社内システムのデータベースから直接データを抽出、それらをエクセルに展開することで分析を行った。
成果
売上高と利益率で4象限に分類することで、商品ごとの採算性が視覚化され、社長の気づきに繋がった。今後の商品整理の基準にするとともに、商品ごとの営業戦略の方向性を決める根拠とする事が期待できた。